この度、8月28日に、当園で生産・収穫されたホップを、株式会社横浜ビール様のビール仕込みにおいて、ご使用頂きました。
横浜産ホップが横浜の地ビールで使用されるのは、今回初めてのことであり、その試みが高名な地ビール会社である横浜ビール様と行われたことに、当園としては大変嬉しく思っております。
ホップは一部の野菜と同様に、鮮度が極めて重要な作物であります。そこから出る香り・味は、大変失われ易く、劣化しやすいものです。そのため、通常のビールの生産で用いられるホップは、保存の為、収穫後、乾燥・粉砕し、ペレット状に加工されたものが使われております。しかし、そのようにされても、ホップの品質は変わってしまいます。一方、生のままの採りたてのホップを使用して仕込んだフレッシュホップビールは、そのホップの品質を反映し、味の良いビールが出来ると言われています。
そこで今回、横浜ビール様との取り組みにおいては、横浜ビール様での仕込みと同時並行で、ホップの収穫が行われました。ホップは、品質保持のため収穫中から保冷を行い、同日午後から収穫を始め、最短での釜への投入を実現しました。収穫・輸送においては、横浜ビール様の方々に多大なご協力を頂きました。
ホップを横浜で栽培することは、現在大変珍しいことではありますが、新鮮ホップによる味の良いフレッシュホップビールをお客様にご提供できることは、当園の目指す経営理念「食卓に 香り豊かな感動を 味わい深い歓びを」そのものであります。また、当園のホップは、アロマホップとして使われており、正に当園の名前「アロマフルベジファーム」を表すものであります。
今回、この取り組みが実現できたのは、横浜ビール様・ご関係者様の、温かいご厚意、ご協力があってのことでした。そのご支援に厚く御礼申し上げます。また、この取り組みは、ビールを愛する多くのお客様方がおり、素晴らしい地ビール会社があり、農業も残っている、横浜ならではの取り組みでもあります。これを機に、横浜の街が盛り上がり、素晴らしい地ビールが注目され、そして、横浜の農業が見直され、より多くの方々に横浜の農業の素晴らしさを知って頂ければと、願って止みません。
当園は今後も引き続き、当園の経営理念「食卓に 香り豊かな感動を 味わい深い歓びを」実現の為、ホップ栽培を含め、農作物の生産・販売に日々努力を重ねて参ります。